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ここでは「言語の話すスピードとは母音(音節)がきざまれる間隔である」と定義します。このスピードの定義無しには、速いとか遅いとかを議論することはできません。

そのうえでまず英語も日本語と同じで、話者や状況によって話すスピードが大きく変わってくるということを再確認してください。例えばトランプ大統領が国民に向かって演説で話すときは、わかりやすく確実に伝えるために非常にゆっくりハッキリ話します。この速度が日本語より早いなどということはありません。ではトランプさんはいつもゆっくり話すのかというとそんなことはなく、ネイティブ同士で砕けて話しているときは、めちゃくちゃ速いです。

次にスピードですが、正直言って英語は別にそんなに速く話す言語ではありません。音節の刻み方でいうとハッキリ言って日本語と大して速度に変わりはありません。では何が違うかというと、英語は日本語と比べ1音節中の情報が何倍もあるのです。

具体例を1つだすと、ストローは日本語では「ス、ト、ロ、-」で長音も含めると4音節とさえ言えますが、英語は”Straw”で1音節です。つまり日本語で「ス」と言ったときに、英語では”Straw”が全部終わっているのです。だから英語は日本語に比べてはるかに高速でしゃべっているように、日本人には感じられるのです。

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